岩手県大船渡市にある海の幸をメインにした食材が堪能できる市場の中の食堂を紹介します。

大船渡市魚市場の3階に2023年の7月にオープンした大船渡食堂は、海を眺めながらおいしいものがいただける食事処です。

数あるメニューの中でも、実家が漁業を営む高渕さんの目利きによる「海鮮丼」が一番人気です。
もちろん素材は市場から仕入れたもので、マグロにマダイ、寒ブリ、ミズダコ、スルメイカ、そして盛川トラウトサーモンなども使っています。
今のシーズンは、脂がのったマイワシを中央に盛り付けます。

大船渡食堂代表 高渕司さん
「基本的に青物(イワシ、サバなど)は鮮度が良いものを出す。赤身マグロやブリ、白物ヒラメとかタイは寝かせないと食感もかたすぎたり、うまみ成分が出てこない。色々調整して出している」

鮮度が良いだけではなく、手頃な値段で各食材をベストタイミングで楽しめる海鮮丼は、市場と直結しているこの店ならではです。旬の食材を存分に堪能してください。

これからの季節、三陸を彩る海藻がたっぷりのラーメンもあります。

大船渡食堂代表 高渕司さん
「陸前高田広田町のフノリをいっぱい入れます。これはうちの兄が養殖している早採りワカメとメカブ」

「大船渡ラーメン」は、たっぷりの海藻のほかにイカ、エビ、パーナ貝、そしてホタテをトッピングします。
ほんのりと優しい甘さのスープ、そしてオリジナルの平打ち縮れ麺をすすると潮騒が聞こえてきそうです。

大粒で有名な「恋し浜ホタテ」も扱っています。
そのホタテの分厚い貝柱の両面を軽く炙り、特製のタレに浸したあとスライスしてバターライスの上にのせます。もちろんヒモやキモも軽く火を通してトッピングします。
「恋し浜ホタテのバターライス丼」には、海藻や生卵も乗せました。

ホタテが持つ甘みと特製タレのうまみ、そしてバターライスがベストマッチし、卵をかけることでより一層マイルドなコクが楽しめます。

「恋し浜ホタテ」を生かしたもう一つのメニュー「魚市場のペスカトーレ」は、麺は創業110年という淡路島の製麺所「淡路麺業」から仕入れた人気の生パスタを使っています。

ちょっと奮発したランチの魚介たっぷりペスカトーレにはエビのミソや貝の出汁を入れ、白ワインで風味づけしたトマトソースは凝縮したうまみがあります。
また、甘い恋し浜ホタテはまるごと1個入っているので存分に堪能できます。

旬の素材がバリエーション豊かに楽しめる大船渡食堂で、三陸の「今」を感じてみてください。

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